4つの障害
4つの中でも、3つ目は特に意外に感じられやすい。火星の大気は地球の100倍以上薄いため、パラシュートだけでは機体の速度を十分に落とせない。一方で、機体が激しく加熱されるほどには濃く、エンジンだけで着陸することもできない。
そのため、探査車には複雑な着陸方式が使われてきた。ただし、その質量はトン単位なのに対し、乗組員と物資を載せた宇宙船は数十倍重い。そんな質量を着陸させる方法は、まだ知られていない。
6-9か月片道の所要期間
26か月打ち上げ好機の間隔
20分最悪の場合の信号遅延
2つ目の数字は、探査の最大の特徴を説明している。惑星同士が接近するのは2年余りに1度で、予定より早く出発することはできない。火星で何か問題が起きたら、2年以上待つことになる。
3つ目の数字は、地球からの通常の遠隔操作ができない理由を示している。遅延が数十分あると、どんな会話も手紙のやり取りになり、乗組員は指示なしにすべての判断を自分たちで下さなければならない。
すでに検証されていること
隔離への対応は、地上実験で検証されている。通信に遅延があり、物資も限られたモジュールに、人々のグループを何か月も閉じ込めるのだ。そこで、対立や生活スケジュールの問題、モチベーションの低下が明らかになる。
燃料を現地で製造することも検証されている。ある探査車には、現地の大気から酸素を取り出す装置が搭載されていた。量はまだごくわずかだが、原理は確認されている。
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出典
- 有人探査の主な障害は、磁気圏の外で受ける放射線被ばく、骨量と筋肉量の減少、薄い大気中での大型質量の着陸、そして現地で燃料を製造する必要性である。打ち上げの好機はおよそ26か月ごとに訪れる。