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賢い人ほど詐欺に引っかかる理由

Miqo編集部 · 出典1件

試されているのは頭のよさではなく、状態

他人の話なら、怪しい点にすぐ気づけます。知らない番号、緊急性、誰にも言わないでという頼み。けれど、それは正しくても役に立たない見方です。あなたは外側から、落ち着いて、しかも結末を知った状態で見ているからです。話の中にいる人には、まったく違って見えました。仕事中、通話が始まって4分後、「今まさに口座が不正アクセスを受けている」と言われたときです。

詐欺師はあなたの頭のよさと争うのではなく、頭が働く条件を変えます。時間がない。不安や焦りが大きい。相談できる人が近くにいない。どんな確認にも間が必要ですが、その筋書きには間を置く余地がありません。

詐欺師はここへ連れていく
落ち着いている、時間は十分焦っている、怖い、ひとり

あなたが同意してしまう会話の組み立て

きっかけはいつも正当そうに見えます。銀行からの電話、上司からのメール、親しい知人からのお得な話。そこに期限が加わります。数分後には窓口が閉じる。そして、問題が解決するまで誰にも相談しないでほしいと言われます。

  1. きっかけ
  2. 期限
  3. 沈黙
  4. 同意

1つひとつなら普通に見えるのに、危険なのはその順番です。頼みごとが本当におかしいと感じる頃には、あなたはもう30分も協力する人のように振る舞っています。ここで断ると、それまでの30分、自分が間違っていたと認めることになる。だから、多くの人はもう一度同意するほうが楽だと感じます。

筋書きがすることの核心は、時間を縮めることです。大事な決断には、ふつう何日もかけます。調べ、比べ、相談する。ところがここでは、あなたに与えられるのは数分です。偶然ではありません。数分では、何も確認しきれないからです。

部屋探し数週間
スマホ選び数日
「銀行から」の電話数分

頭のよさが、ときに邪魔をする理由

ケンブリッジ大学のセキュリティ専門家フランク・スタヤーノと、テレビ番組のために何年も街頭詐欺を再現してきたポール・ウィルソンは、数十種類の手口を分析しました。繰り返し登場した仕掛けは、注意をそらすこと、権威による圧力、「みんなもう同意している」、時間不足です。どれも頭のよさとは関係ありません。

頭のよさは2つのものを加えますが、どちらもあなたには不利です。1つ目は自信。「私ならだまされない」という思いが、確認するという手順をなくします。確認するのが屈辱的に感じられるからです。2つ目は、説明する力。頭の回転が速いほど、すべてのつじつまが合う筋書きを早く見つけます。イギリスの詐欺心理学に関するレビューでは、被害に遭った人は、断った人たちに劣らずその分野を理解していることが多かった。ただ、相手が作った枠組みの中で、その話をより深く考えていたのです。

理解度チェック1 / 2

緊急の電話で、なぜ混乱してしまうの?

出典

  1. F. Stajano、P. Wilson「詐欺被害者を理解する:システムセキュリティのための7つの原則」ACMコミュニケーションズ、2011年;公正取引局「詐欺の心理学」報告書、2009年。

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