接続詞の働き
「でも」は2つの部分をつなぎ、後半のほうを強くします。「ごめん、でもあなたが先に始めたよね」は、形の上では謝っていても、本音では自分が正しいという意味です。話し手の立場が示されるのは後半なので、聞き手はそこを覚えます。
ごめん、でも大変な1日だった。意味:理由を説明して、自分の責任を軽くする
ごめん、きつく当たってしまった。別に:大変な1日だったけれど、言い訳にはならない
違うのは順番と接続詞だけなのに、聞こえ方はまったく変わります。前者では説明が弁護として働き、後者では原因を伝える情報になります。原因がなくなるわけではなく、認めたことを打ち消さなくなるだけです。
本当の謝罪に必要なこと
行為を言う。 「もし傷つけたなら」ではなく、具体的に「人前で話を遮った」と言います。条件付きの表現では、行為を認めたことになりません。
結果を認める。 そのせいで相手に何が起きたのかを具体的に言います。ひと言で済ませず、理解していることを伝えます。
弁護しない。 理由を言うことはできますが、「でも」を使わず、別に言います。聞かれていないなら、黙っているほうがよいでしょう。
埋め合わせを提案する。 今何をするのか、次はどう行動するのかを言います。これがなければ、謝罪は言葉だけで終わります。
最初の段階で、いちばんつまずきやすいのがこの部分です。「そう感じたならごめん」という言い方は、問題を相手の受け取り方に移し、謝罪ではなく「敏感すぎる」という非難に変えてしまいます。ここでの大きな間違いは、条件付きの表現です。
4番目の段階が、信じてもらえるかどうかを左右します。研究では、状況を改善する提案は、後悔を表すことよりも謝罪の評価に大きく影響すると示されています。言葉は、その後に何をするかで評価されるのです。
なぜ難しいのか
言い訳をせずに自分の行為を認めるとは、何も和らげるものがないまま、数秒間だけ自分に非がある立場に立つことです。不快なので、「でも」がその不快な間を短くしようとして、ひとりでに出てきます。だからこそ、弁護のように聞こえるのです。
謝罪の中で「でも」は何をする?
この謝罪を最も簡単に直すには?
出典
- 謝罪の構成要素と、それが受け止め方に与える重みは、対立解決に関する研究で説明されています。状況を改善する提案は、後悔の表明よりも受け手から高く評価されます。
「けんかと仲直り」シリーズの続き
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