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なぜ成功しても自信がつかないのか

Miqo編集部 · 出典1件

自信をつくるのは結果ではなく、その解釈です

プロジェクトを終え、無理だと思っていたことをやり遂げ、2年間望んでいた役職に就いた。内側で何かがカチッと切り替わると思っていたのに、何も起きなかった。翌日になっても、自分に対する感覚は以前とまったく同じです。あなたの性格の問題ではありません。成功体験が自分の力への信頼を高めるのは、何よりもまず、その結果を自分の能力の証拠として受け取ったときなのです。

でも、たいていは別の受け取り方をします。いつもの自分を守る考え方が、逆向きに働くのです。失敗は「自分には無理だった」と自分のせいにし、成功は「運がよかった」「課題が簡単だった」「チームが支えてくれた」と状況のせいにする。自分についての情報が、一方向にしか積み上がりません。失敗は残るのに、勝利は通り過ぎていきます。

✕ 俗説

自信は達成のあとにやってくる。十分に勝利を重ねれば、もう自分を疑わなくなる。

✓ 事実

勝利そのものは、ただの事実です。自信を増やすのは、「これは私がやった」という結論。そこがなければ、勝利の数は増えても、自分に対する感覚はそのままです。

勝利の実感はどこへ消えるのか

成し遂げたことと、実感することの間には、3つのフィルターがあります。どれも気づかないうちに働き、たいていは誰かに褒められた瞬間に作動します。

  • 帰属 「運がよかった、タイミングがよかった」と考え、結果をあなたではなく外部の状況に帰属させます。
  • 基準 進んでいる間に目標は上へ移動し、昨日の頂点が当たり前になって、もう達成とは見なされません。
  • レンタル 1つの結果から借りた自信は、次の試練までしか続かず、そのたびに求められるものは大きくなります。

3つ目のフィルターが、いちばん手ごわいものです。自己評価が結果に支えられていると、新しい勝利は支えを増やすのではなく、不安を先送りにします。そこから奇妙な現象が起きます。大きな成功のあとに、不安がかえって強くなることがあるのです。失うものができ、今度はそれに見合い続けなければならない基準もできるからです。

すでに成し遂げたことを、自分のものにするには

自分に「よくやった」と言い聞かせるのが解決策ではありません。自分の経験と食い違う信念は、うまく定着しないからです。効果があるのは、本当に自分のものと言える部分について、自分の功績として認め直すこと。書き出すのがおすすめです。記憶は、自分の役割を思っている以上に早く削り取ってしまいます。

  • 結果ではなく、自分の行動を書き出す。どんな決断をし、何を選び、どこで諦めなかったのか。
  • この場に別の誰かがいたら、何が違っていたかを自分に問いかける。
  • 始める前に基準を決めておく。あとから振り返ると、基準は必ず結果より高くなる。
  • 勝敗の数え方を確認する。失敗は自分のものにするのに、成功は状況のおかげにしているなら、それは公平ではない。

切り替わるまでには時間がかかります。自分の結果を読み取る方法は何年もかけて形づくられたもので、1回の記録では書き換えられません。変化は1つの出来事ではなく、積み重なった記録の束に表れます。戻って読み返せるものができたときに、違いが見えてくるのです。

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あと1分で読み終わり、最後にクイズがあります。 「心理学 → 自尊感情」にあります

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出典

  1. この仕組みは、3つの研究の流れから成り立っています。アルバート・バンデューラの自己効力感に関する理論(成功体験は自己効力感を何より強く高めるが、結果を誰に帰属させるかにも大きく左右される)、ポーリン・クランスとスザンヌ・アイムズによるインポスター現象の記述(1978年)、そしてジェニファー・クロッカーによる随伴的自尊感情の研究です。