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最初の数年の記憶が断片的な理由

Miqo編集部 · 出典1件

2歳の子どもはよく覚えている

1歳の子どもは、1週間前に会った人を見分ける。2歳なら、1か月後にも動物園であったことを話せる。この時期も記憶は働いている。ただ、大人になってから残るものはほとんどなく、多くの人は最初の記憶を3歳ごろのものだとする。

しかも、その境目は動く。3歳ごろに起きた出来事について子どもに聞き、後に同じ話をまた尋ねた。5-7歳では大半を覚えていたが、8-9歳では約3分の1になっていた。つまり、記憶が「作られなかった」のではない。そこにあって、消えたのだ。

  1. 3歳出来事が起こり、子どもはそれについて話せる
  2. 5-7歳同じ話の大半を、細部まで覚えている
  3. 8-9歳約3分の1が残る
  4. 大人最初の記憶は平均して3歳ごろ

なぜ断片だけが残るのか

出来事の記憶は、場所、順序、誰がどこにいたか、どう終わったかを組み立てたもの。それをまとめるのが海馬だが、生後数年はまだ発達の途中にある。新しいニューロンの急激な増加も妨げになる、という仮説がある。新しい細胞が古い回路に組み込まれ、そこに蓄えられた痕跡を壊すというものだ。これはげっ歯類では確かめられているが、人で直接確かめられたわけではない。

もう半分の理由は、取り出す手がかりがないこと。言葉や「先に-あとで」という順序の感覚は、出来事そのものより後から身につく。幼い頃の出来事はその枠組みなしに記録されるため、大人になったあなたの鍵では開けられない。残ったものも断片だ。カーペットの模様、階段の踊り場のにおい、部屋の光。

そして、その断片に後から細部がついていく。家族の話や写真が細部を与えても、脳はそれぞれがどこから来たかを印づけない。だから誰かの話が「自分の記憶」になる。鮮明さや確信の強さは、何の証明にもならない。

39%

大規模調査で、最初の記憶を2歳以前のものだとした大人の割合 - 筋の通った出来事の記憶がほとんどない年齢

境目が動く理由はもう1つある。子どもの頃に過去についてたくさん、詳しく話してもらった人は、平均して最初の記憶がより早い。会話が出来事に筋書きを与えるからだ。

だから国による違いもある。中国の大人は、最初の記憶を米国の大人より平均で約半年遅いものだとする。記憶力が低いからではない。家庭で子どもの過去について詳しく話すことが少なかっただけだ。

✓ すること
  • 写真にはないことを年上の家族に聞く-におい、音、その日の流れ
  • 断片は断片のままにする-場面と感覚だけで、筋書きを補わない
  • 自分の子どもとは、その日のことを質問しながら詳しく話す
✕ しないこと
  • 鮮明さや確信で記憶を判断しない-どちらも出どころを示さない
  • 写真の内容を記憶として語らない
  • 3歳までの空白を、何か悪いことの跡だと読まない
理解度チェック1 / 2

幼い頃の記憶が断片だけになりやすいのはなぜ?

出典

  1. BauerとLarkina,「Memory」(2014)- 幼児期の出来事が5-9歳の間にどう忘れられるか;Akhtarら,「Fictional first memories」, Psychological Science(2018)- 調査における最初の記憶の年代づけ;小児健忘の神経新生仮説 - JosselynとFranklandの研究、主にげっ歯類でのもの;文化差 - Qi Wangの研究。

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